Corporate Direction, Inc.
CDI RECRUIT
コラム
2022.8.8
CDIという場で「修行」するとは
関島 健治Managing Consultant
立教大学経営学部卒。シンガポール国立大学MBA。
株式会社ブラザー工業を経て、2018年小川採用でCDI入社。
Asia Business Unit メンバー。

小川 達大Managing Director
東京大学法学部卒。2008年CDI入社。
Corporate Directions, Inc. Asia Business Unit Director。

(聞き手:湯浅英俊)
自分ならこの人にコンサルティングを頼みたい、と思えた
早速ですが、関島さんのCDI入社前のご経歴について教えてください。

関島:前職では複合機の商品企画開発を担当していました。 7年ほど在籍し、最後は約100名が関わる製品リニューアルプロジェクトのリーダーとしてプロジェクトの推進を行っていました。
ちょうど東南アジアでの営業戦略立案にかかわったことから、経営・ビジネスについてアジア視点で学びたいと思い、休職しシンガポール国立大学MBAで2年間学びました。



MBAに行かれた時点で、転職などは考えていたのですか?

関島:最初は前職に戻るつもりだったのですが、日本を離れて学ぶことで考えが変わっていった感じですね。
アジアの空気を吸い社会を肌で感じたことは、それまで典型的な日本企業で働いていた自分にとって貴重な経験でした。
やがてこのような海外に出ていく日本企業の手助けをしたいと思うようになり、コンサルティングファームへの転職を真剣に考えるようになりました。



今度は小川さんに伺いたいのですが、CDIは年間の採用人数の目標などはなく、Managing Directorがこれはと思う人を自分の名前で採用する形式をとっています。 「小川採用」で見ている点について、教えてください。

小川:基本的に一人一人と向き合って決めているので、あまり採用基準とかはないです。
ただ異業種からの中途採用の場合だと、入社時点ではコンサルスキルという面では新卒1年目と同じスタートになるので、年下の人に追い抜かれたと感じる場面も出てくると思います。
そこをどう乗り越えるかというと、心を強く持って耐えるか、今までの経験をいい意味で捨てて諦めるかしかないと思っていて、それができる人がどうかは、確かめるようにしています。
関島君とは面接で初めて会ったとき、そういう意味でこの人はしっかり耐えれそうだな、今までを捨てて諦められそうだなという印象を持ちました。



面接ではどのような話をしたのですか?

関島:小川さんと二人で、お互いにこれまでの経験を話しながら自由にディスカッションをしたのを覚えています。
他のファームの面接だと面接官が受験者の能力を上から見極めてやろう、という印象が強かったのですが、小川さんは受験者の自分の話にも対等な立場で相談に乗ってくれました。
「この人になら自分がもし事業会社にいてもコンサルティングを頼みたい」と思いましたし、もし一緒に仕事するにしても、尊敬して働けるのだろうなと感じ、CDIが第1志望になりました。



他のコンサルティングファームなどと迷うことはなかったですか?

関島:自分は、事業会社からのチャレンジということで入って数年は厳しい経験をすることは入社前に覚悟していて、ネームバリューや収入よりも、辛い中でも一緒に働いていて楽しいか、心から尊敬できる人達がいる会社かどうかということが、一番大事だと考えていました。
転職活動の中でCDIが一番尊敬できる人たちが多いと思ったので、決めてからは迷うことはなかったですね。



他に入社の決め手になったことはありますか?

石井さん(代表取締役)に面接の時に言われた、「CDIは修行の場である」という言葉がとてもしっくりきました。
まだ能力はないけれど、がむしゃらに成長を追い求められる環境で独り立ちできるようしっかり頑張る、という感覚が自分には非常に合っていると思ったのが決め手になりました。



ただ話に耳を傾ける、というのも「芸」である
入社後、仕事の中で事業会社での経験が活きたと感じたことはありますか?

関島:モチベーションが様々な相手に対してどうコミュニケーションをとるか、どうリードしていくかについては、これまでの経験が活きている気がします。
新規事業立ち上げのような、クライアントと並走して手を動かしていくケースでは、意欲の低いメンバーにも「何とか動いてもらう」必要があり、そういったところは、前職でプロジェクトを率いていたときの経験が役に立っています。

小川:僕たちのコンサルティングにおける付加価値の源泉というのは、具体と抽象の振れ幅だと考えています。
一方で、新卒でコンサルティングファームに入って経験を積んでいくと、どうしても抽象から考えて、「言葉は躍っているけど、人を動かさない」ということに陥りがちです。
事業会社出身の人は会社の意思決定というものをかなり具体的なレベルで体感しているはずなので、その体験を活かせれば、いい振れふり幅ができるのではないかなと思っています。



逆に、経験が足りない、身に着けたいと思うことは何ですか?

関島:今、とある戦略アドバイザリーのケースで、小川さんと一緒に仕事をしているのですが、打ち合わせ中クライアントがほぼ話されていて、小川さんはその話を基本ずっと聞いていて、最後に一言二言話すんですね。でも、クライアントは話し終わると、「理解が深まった気がする。よくサポートしてくれた」と言って満足そうに帰って行かれるのです。
うまく伝わるか分からないのですが、極端に言えば、話を聞いてくれるだけで感謝されるような関係性、芸なのだと理解しています。そういったものは自分はまだまだだし、目指していきたいと思っています。



最後に、今後の抱負について教えてください。

関島:まだまだ学ぶことは多いですが、自分なりに一生懸命考えることと、一緒に働くチームで積極的にそれをぶつけて議論していくことをやり続けたいと思います。
ただCDIという環境にいるだけでは成長はできないので、自分の頭で考えて、クライアントやチームからフィードバックをもらって、少しずつ成長していきたいと思っています。
大学まで野球をやっていたのですが、まずは基礎練を地道にやる、なるべく多く打席に立つ、そういった感覚にも似ている部分があると感じています。

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