CDIは、independent & interdependent という考え方を大切にしています。
コンサルタントとしての個人(independent)が集まることで、相互(inter-)に共鳴し様々な共創が生まれることをinterdependentという造語で表しています。
・会社(の方針)が先にあるのでは無く、コンサルタント(の意志)が先にある。
・集団を成すからこそ取り組める面白いテーマがあるから集まり、その目的を達成する上で、各々が縛られることなく活動できるよう、組織の在り方を模索していく
という順番です。
「会社」というより「サークル」に近い類のものと理解してもらえると良いかもしれません。
この考え方は、CDIの組織運用方針にも反映されています。いくつか特徴的な点を挙げさせて頂きます。
◆CDIは評価制度がありません。
もちろん、大ぐくりの等級ごとに目安としている定義はありますが、非常に抽象度の高いものです。また、報酬や請求単価の設定についても会社が一方的に決める形ではなく、一定程度、個人の意志に基づいて裁量を与えている点も極めて特徴的かと思います。会社が決めた評価指標の中で、優れた成果を出すという構図ではなく、個々人が自ら価値軸を定義しながら、組織内での共有と共存を図る、ということを理想としています。(これが、なかなかに難しいことで、万事うまくいっているとはとても言えませんが、、)
自由度の高い仕組みの中で、兼業でベンチャーを立ち上げたり、クライアントとのJVを作ったり、CDIという「場」には様々な関わり方も生まれています。(ラーメン屋の開業を控えている若手がいたり。。)
◆CDIは事業規模を追いません。
業界知見の蓄積、ネットワーク形成などの観点で、事業・組織を規模化させることはコンサルティングファームにとって有利に働きます。しかしながら、CDIは各案件が一品一品手作りで、各クライアントの文脈やコンサルタントとの個別の関係性への依存度が強く、共通化、汎用化が前提となる規模の追求との両立が難しい面があります。また、規模化には、制度面の公平性、運用面の効率性、品質面の安定性 等を担保するための制度を作り込みが必要となりますが、個々のコンサルタントの視点や発想、価値観を縛るものは極力排除したい、というCDIの風土とは相容れません。
◆プロジェクトへのアサインメントにルールはありません。
プロジェクトのアサインメントの権限は上位者に委ねられているのが業界一般的な方式です。CDIでは、プロジェクトの組成はあくまでプロジェクトオーナーと各コンサルタントとの協議の中で決まっていく方式となっています。自由度が高いといば聞こえは良いですが、各コンサルタントは社内でしっかりアンテナを張り、若手のうちから「仕事は与えられるものではなく、獲ってくるもの」という意識を持つことが求められます。同時に、プロジェクトオーナー側も、コンサルタントから見て魅力的な仕事を創っていかないと案件化が出来ない、ということになります。
「組織」としての仕組みは”無い無い尽くし”ですので、「個人」に求められることは否が応でも大きくなります。
コンサルタントとしての技量もさることながら、PJチームメンバーとの協働力や、人材育成への貢献など、、、CDIを良い「場」として維持するために求められることは多岐に亘ります。(結構大変です)
私がCDIに入社した当時、私の師匠が、
「20代は生き残る、30代で自分の足で立つ、40代で世に問う」
と言っていました。今になって、大変しっくりくる言葉となりました。
自分の足で立つまで腰を据えて研鑽を積む、その先「世に問う」ところからが一番面白い。
ということです。
CDIでは、このような長い時間軸でコンサルタントという職業を捉え、個々のコンサルタントがユニークな存在として成長、成熟していく事を前提としています。
コンサルティング業界は、短期間で汎用的な経営に関わるメソッドが身につき、加速度的な成長が期待できる環境、としてのブランディングに成功していますが、それとは似て非なるものとしてご認識頂いたうえで、参画に関心を持っていただける方とお話させて頂ける機会を楽しみにしています。